はじめに
UnityでiPhone/Androidアプリを創り始める前の最大の目標はリアルタイムシュミレーションワールド内での「空母機動部隊海戦ゲーム」実現でしたが、次のレベルでやりたかったことは、リアルタイムシュミレーションワールドの中での人間シュミレーションでした。
人体3Dソフトのposerは最初からのユーザーでしたが、途中でアップデートはやめていたのですけど、最近になってUnityとの連携が可能になったということなので購入したのです。購入したのは2017年10月16日でした。アプリ公開開始が2018年3月19日というFSを含めると約5か月間かかっています。途中ちょっと訳あって2か月程度開発できなかったことがありましたが、それでも3か月はかかっています。
本アプリは開発は実はすごく大変でした。すんごい努力もしています。それでもこのアプリの流通はほぼゼロです。しかしまあ今はこれで良いかなと感じております。そのあたりを含めて今回まとめてみようと思います。
「アリスとラピュタ」
本アプリの内容
アリスという女性が巨大な岩石遺跡空間の中を冒険するアドベンチャーゲームです。内容詳細自体はAppStore等の説明文書を見て頂きたいですが、下記のアプリ紹介ビデオを見て頂ければ雰囲気はわかって頂けると思います。
アプリ紹介ビデオ
なんでこれを創りたいと思ったのか
あんまりゲーム好きでない自分ではありますが、PSでの「ICO」は大好きでした。なのでICO的なものを創りたいという漠然とした希望の中で必要な素材を集め、スクリプトを足していった結果としてこのアプリとなりました。
本来の創り上げた素材たちの力に比べて、アプリ全体の魅力は完全に不足しているという認識ですので、当面は現在のアプリが流通しない状況においても静かにしておこうと考えています。気力と体力が戻って来ましたらストーリー要素をまとめてアプリ全体の力を上げようと思います。題名も変えるでしょう。
フィージビリティスタディ(FS)紹介
とにかく人をリアルタイムシュミレーション空間の中で自在に動かすということです。
Poser Pro 11で創ったアリスさんをFBXでエクスポートしてUnityへ呼び込んで想い通りに動かすことに挑戦してみました。Poserは元々持っていましたので得意ではありました。
PoserからキャラクタをUnityに呼び込んで始めて問題がわかりました。手足とかの間接の動きはできるのですけど、顔のアニメーション(瞬き、笑顔、しゃべる程度は必須だろ)ができないのです。Poser側ではできるのですがUnity側へは持ってこれない。
なので、それはあきらめて、顔アニメーションはまばたきだけで、それ以外のキャラクター動作も全て自作スクリプトで直接動作させる処理を創りました。これが実現できれば将来アプリ内で生息するAIガールが実現できます。このアプローチでかなりの所までは実現できましたが、アプリ化を考えるとやはり飛んだり跳ねたり踊ったりということが必要になりました。
結果としてunityでの標準アニメーション方式であるMecanimを使ってアニメーションアセットを活用してキャラクタ制御機能を創ることとしました。このアセットは良いアセットでしたが、ちょっと不足なものもあります。でも満足しています。
アリスさんがダンスを踊るシーンもありますが、それはこのアニメーションアセットを使っています。Mecanimの統一標準化アプリはすばらしいですね。顔アニメが欲しかったです。
前には下記のようなキャラクターコントロール用のアセットも購入していましたが、どうもわかりにくくて良くありませんでした。やはり基本部分は自分で創らないといかんということです。なのでこれは使っていません。
結果的にキャラクターコントロールのひな形ができて、そしてアプリ化をどうしようと考えたときに、やはりICO的に迷路な世界を放浪したいという欲求が。そして同時に羽根を付けて空間を滑空したいということも思いつきました。
そしてやはり重力どうするかなのですが、今回も自分で計算することとしました。結構これは大変な道のりとなりましたけど、結果的にはスキル向上という意味では良かったです。
そして次は迷路世界構築をFSしました。調査の結果、下記のすばらしいアセットを使わせて頂くことにしました。本来の使い方とは異なるのですが本当にこのアセットに出逢えて良かったです。とにかくテクスチャが素晴らしいです。アプリ紹介ビデオで見て頂ける石の遺跡関連はすべてこのアセットです。テクスチャの創り方という意味でも大変参考になります。
続きとさせて下さい
軽く書くつもりでも書き始めるとやはり思いがたくさん詰まっているので長くなります。あまりに長くなってしまったのでどう創ったのかとかは次回にさせて下さい。
以上